「とび・土木工事業」とは、鉄骨等組立架設工事や解体工事業、コンクリート工事などの基礎工事ないし準備工事のほとんどを請け負う事業のことを言います。

工事の内容は以下のようなものがあります。

足場の組立て、機械器具・建築資材等の重量物運搬配置、鉄骨等の組立て、工作物の解体等を行う工事くい打ち、くい抜き及び場所打ぐいを行う工事土砂等の掘削、盛上げ、締固め等を行う工事その他の基礎的ないしは準備的工事建設業許可には28種類あり、土木系工事と建築系工事に大別されますが、とび・土工工事業はその双方を含んだ内容になっており、宅地造成工事から高速道路の高架橋構築工事まで工事の範囲は広く、他の工事と境界の難しいものもあるのが特徴です。

昭和24年に制定された建設業法に基づき、軽微な工事を除き、とび・土工工事業の許可が必要となります。

ちなみに、一般的に建設業で高い所での作業を専門とする職人を「とび」といい、作業の種類や職業などによって「足場とび」「重量とび」「鉄骨とび」などに分けられることがあります。つまり、とび・土工・コンクリート工事業は幅広い工事を網羅した工事業といえるでしょう。

足場の組立て等作業主任者などの資格を所持することが多く、技能検定の中に「とび技能士」の一級技能士、二級技能士、三級技能士の技能検定試験があります。とび職人の事業の中には、曳き家や家の取り壊しが含まれていたため、現在の解体業者の中にも、とび・土工工事業の出身業者は多くいます。

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